援け合いセンター創設３

では援け合いセンターの全体像は何か？というと「活性化した地域のコミュニティ」なのです。
簡単に言えば、近所付き合いをしっかりとしましょう。ということになります。

言葉にすれば簡単ですが、この近所付き合いというものが最近ではほとんど無くなってしまった。
特に都心やマンションなどが立ち並ぶ地域においては、非常に顕著な状態です。

そこで誰かが活性化のために、その中心的役割を担い、地域の行政と連携しながら、
人と人とのつながりを深めることができるように働きかけていくのが、援け合いセンターの
役目だと考えます。

一般的に人々が行政ということを考える時、行政は区民や市民のために働く場所のように
思っている節がありますが、実際には行政だけで全てのことを消化するのは難しいのです。

行政は地域の住民が暮らしやすいように設置されていますが、住民は一方的に何かをしてもらうのではなく、住民は行政では手が届かない部分を一緒になって補い合える関係が理想ではないかと思います。


援け合いセンターは、まさしく行政では手が届かない部分、場所をフォローできるように、行政の手足になって動くことで、その目的を達成できると考えます。

また行政というものは様々なきまりに縛られて動けないことや、手をつけることが出来ない部分もあります。
しかし住民が独自で動くならばきまりに縛られること無く活動できる部分が存在します。

このようなメリットを生かし、また行政が関係してくることで、援け合いセンターの信頼度も向上するでしょう。


「お金のない暮らし」というものは、資本主義社会の中の特権階級の人々にとっては邪魔者扱いされる世界です。従って行政という立場も資本主義社会の一部ですから、微妙な係わり方になるでしょう。
しかし、行政で働く人の中には、この社会の矛盾を感じ、改革したいと願っている人々もいます。
そのような人を足がかりにしながら進めることで、より強固なセンター作りが出来るはずだと信じています。


独居老人、家庭内暴力、虐待、ニート・・・・様々な問題が社会の隅々で眠っています。
そのような問題も近所付き合いを深めることで、少しは何かの助けになるはずです。


お金が絡んでいることで、歪んでしまった状況を少しでも多く、少しでも早く修復したいのです。
そして資本主義社会のプレッシャーや矛盾から開放される人々が一人でも多く誕生することを願います。

人はお金儲けのために生きているのではない。生きる為にお金儲けをするのでもない。
素敵な両親の下に生まれ、素敵な家庭の中で育ち、素敵な人間関係を作り、愛を分かち合いながら生きる為に人生があるのです。

社会の経済システムはそれを阻害する要素が余りにも多すぎます。その為に人間関係が崩壊し、無償の精神で奉仕することの大切さを忘れ去っています。
今まさに無償奉仕の精神がもたらす多くの恩恵を回復する時に来ています。


さあ、どこから手を付けていくか。どこまで出来るか。やるしかないでしょ。