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◇5 ストレスが瘀血を生み、瘀血が癌を生み出す
現在明らかになっている瘀血のメカニズムは、主に精神的ストレスにより、赤血球に正常ではない電気信号を慢性的に送ってしまうことだと言われている。
通常の赤血球は表面がマイナスの電層同士であるため、正常な状態ではバラバラで血管の中を移動しているのだが、怒り、不安、恐怖、悲しみなどにより、正常でない心理現象が起こると、瞬時にそのストレスが電気信号となり血液に伝達してしまうのだ。
挿絵提案
そしてこの電気信号を受けた赤血球の一部は、荷電層がプラスに変化してしまうことで赤血球同士がくっ付いてしまう。
赤血球は変形しやすく、健康な赤血球は中心部が薄い楕円形をしているが、様々な内的要因、外的要因があると赤血球同士がくっ付いてしまい、塊になってしまうのである。
毛細血管の最も細いところは、直系が3~4μmなのに対し、赤血球の直径は7~8μm程度あるのでそのままの姿では毛細血管を通過することが出来ない。
そこで赤血球は自らが細長く変形し、よじれながら細い血管の中を通過して行くのだが、赤血球がくっついたり歪んでしまうと、もう毛細血管を通ることができず、細胞に酸素や栄養を送ることができなくなり、結果細胞がどんどん死滅していく。
肉体が健康なときは、たとえ一本の毛細血管が詰まったとしても、周囲の細胞が栄養と酸素の欠乏によってすぐに死んでしまうなどということはない。
それに人間の身体は、血管がつまってしまうよりも、血管が再び何かのきっかけで急激に再通してしまい、一度死にかけた部分に血流が流れ始めたときの方が、細胞の死が激しくなるのだ。
例えば、脳梗塞という病気があるが、これは脳の太い血管が詰まってしまう病気だ。
これにより半身麻痺などの重大な症状を引き起こすのだが、現代医学では一度詰まった血流を薬を使って血液を溶かして再び通わせる方法を取っているが、このやり方には大きな危険が潜んでいる。
血管がつまった直後であれば、再び開通しても問題は起こらないのだが、少し時間が経ってから血流を再開させると一度詰まって死にそうになった脳の組織だけではなく、その周囲の広範囲の脳組織までもが激しく死んでしまう。そしてこのために大きな出血をする。
その結果、様々な健康であるはずの細胞までが死んでしまうことがわかってきたのだ。
最近の研究では瘀血の正体は赤血球の荷電異常にあることが分かっている。
人間の血液成分は有形成分(赤血球、白血球、血小板) が45%を占め、残りの55%が無形成分の血しょうとなり、個々の成分は人体の大切な役目を果たして生命の維持に努めている。
血液が赤い理由は、血しょうという黄色い液体に赤血球がぎっしり入っているからだ。
1ℓの血液中には赤血球細胞が500万~600万個含まれて、科学的な観点からすれば、血の赤は赤血球の赤が正体となっている。
赤血球は電荷作用で、血しょうの中をバラバラになり漂っているが、その理由は赤血球という細胞の膜にあるマイナスの電気が正体なのだ。
赤血球の細胞の膜の表面はマイナスの電位を帯びており、内側ではプラスの電位を帯びている。
つまり赤血球は表面のマイナス電気と内側のプラス電気で構成されている。
赤血球が正常であれば、一つ一つの赤血球は表面にマイナスの電気を帯びていているのでマイナス同士反発し合ってくっつこうとしない。
健康な人の赤血球は円盤型をしていて、形を変えながら細い血管を流れ、酸素と栄養を全身に送る循環をしている。
ところが、ストレスに影響され自律神経が乱れると、マイナスの電気を帯びていた赤血球がプラスの電気を帯びるようになるので、プラスとマイナスの電気は互いにくっついてしまう。
こうなってくると赤血球の膜がプラスに変わり、赤血球同士がくっついた塊が沢山出てくる。
毛細血管は、赤血球一つが変形してやっと通り抜けられる程度の太さなので、くっついて塊になった赤血球が毛細血管へ流れ込むと、当然毛細血管は詰まってしまうのだ。
これが瘀血になるまでのプロセスである。
瘀血になる理由の一つには自律神経が乱れて電子信号を赤血球に伝え、赤血球の膜をマイナスからプラスに変えてしまうということが分かっている。
つまり、ストレスが血管の収縮を起こし、血流障害を起こすことで、病気に発展するわけだ。
では食生活の変化の影響での瘀血に至るプロセスはどうなっているのだろうか。
日々の食事により、血液にはさまざまな栄養素が流れ込んで行くが、人間本来の健康な状態の血液はサラサラとドロドロが共存している状態がベストな状態である。
サラサラだけでもドロドロだけでもダメで、そのバランスが重要になってくる。
油脂(植物油、肉類の油)は体内で消化され、最終的にカイロミクロンという白く濁った油のしずくになることが現代医学では分かっている。
ご飯や根菜などに含まれる自然の糖類であれば、十分な咀嚼の後、胃から小腸へいくまでに時間がかかり、しっかり消化吸収されるが、抽出して結晶化した人工的な糖類は、ほぼ消化という手間を省いて小腸粘膜から吸収され、直接血液に流れ込んでいく。
その結果、血しょうに余分な物質が入っていき、血液がドロドロに傾き過ぎるわけだ。
瘀血と診断された人が治療のため食生活から全ての糖類を除去するだけで、わずか二週間で中性脂肪が激減したという報告が上っている。
これは現代社会の食生活で、いかに過剰な糖類が私たちの身体に注ぎ込まれているのかが明白になっているかを表している事実だ。
現代のストレスと食生活が生み出した血液の流れが悪くなる瘀血という病気は、やがてとんでもない病気へと発展していく。その一つには癌と呼ばれる慢性病もある。
では、その恐ろしい瘀血を見つける方法はないのだろうか?
安心して欲しい、瘀血を見つける方法は存在する。
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ネット放送局「ユニミックス」にてDJをしています。
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