ミッドな夜にミッドなトークをお届けするミッドナイトトーク。
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世界的に有名なフリーの国際情勢解説者「田中宇さん」が去る2010年12月と今年1月3日の記事で次のような解説をしています。
僕自身かなり信頼を置いている方ですが混迷を極め複雑化してきた情勢の中で勘が鈍ってきておられるのでは?という感想を抱いた。
2件ほど紹介してみたいと思う。
元記事のURL⇒http://tanakanews.com/
一つは「朝鮮半島の緊張は山を越えた?」です。
もう一つは「危機深まる今年の世界経済」です。
僕自身かなり信頼を置いている方ですが混迷を極め複雑化してきた情勢の中で勘が鈍ってきておられるのでは?という感想を抱いた。
2件ほど紹介してみたいと思う。
元記事のURL⇒http://tanakanews.com/
一つは「朝鮮半島の緊張は山を越えた?」です。
もう一つは「危機深まる今年の世界経済」です。
2010年12月27日の記事より
「朝鮮半島の緊張は山を越えた?」
<以下転載
【2010年12月27日】 中国は、中朝露3カ国の国境地帯である北朝鮮の羅津地区の港湾や工業を開発すべく、中国・吉林省から羅津まで高速道路や鉄道 を建設する協約を北朝鮮と締結したと12月27日に報じられている。北朝鮮のことを最も良く知っている国は中国だ。その中国が北朝鮮の経済開発に資金を出 す契約をしたということは、朝鮮半島は戦争寸前の状態などではないということだ。北の政治体制が崩壊寸前だというのも多分、日米韓側の夢想的な思い込みに すぎない。現実主義の中国は、崩壊寸前の国のインフラ整備に金を出さない。
転載ここまで>
上の内容が非会員でも読める記事なのだが、この中で概ね特に問題はないと思うが、最後のほうに「現実主義の中国は、崩壊寸前の国のインフラ整備に金を出さない。」とあります。
これは中国経済に対する読みの甘さだと思います。
中国経済は確かに急成長を遂げているように見えます。それはあくまでも数字上のことであって実体経済はどうかという問題と中国経済が今日まで急成長を遂げた背景に対する情報の不足から来るものと思います。
中国銀行がここ数年間でどれだけのお札を刷ってきたのか?そしてその刷ったお金をどのように国内に流通させたのか?それを正しく掴む必要があるということ。
それから中国にとって朝鮮半島は戦略的にも極めて重要な存在なのです。
北朝鮮が経済的に崩壊しそうになっていてもインフラに手を出します。
北朝鮮が経済破綻をしてくれれば、そこに中国が介入できます。
そして朝鮮半島の北朝鮮側を中国が自国の領土となせるからです。
従って北朝鮮が経済的に大丈夫であるというのは間違いであり、中国自身も自国の経済が今のままの路線で行けば、今年バブルの崩壊が始まることを知っています。
その為の施策を打っているというのが現段階での中国情勢でもあります。
僕自身も20代の頃は異色の政治評論家アナリストでしたから間違いないはずです。
次の記事ですが、これは2011年1月の最新記事です。
「危機深まる今年の世界経済」より
<以下転載
【2011年1月3日】 EUが財政統合に失敗した場合、欧州と米国の両方が崩壊感を強めていくことになる。欧米しか見ていない日本人的には「欧州も米国 も破綻したら世界はおしまいだ」となるが、実際はそうでない。中国などBRICの新興市場諸国がかなり経済的に強くなっており、内需も拡大している。欧米 が弱体化する分、IMFや国連などの国際社会でBRICの発言力が強まり、新興諸国の成長力が世界経済の牽引役になる事態が前倒しされる。欧米両方が破綻 を強めると、世界の多極化が進む。日本は経済的に中国への依存を強めており、それが加速する。大嫌いな中国に依存する哀れが増す。
転載ここまで>
上の記事の中で「中国などBRICの新興市場諸国がかなり経済的に強くなっており、内需も拡大している。」とあります。
内需の拡大というのは間違いないのですが、その内需拡大のために行っている中国経済の金融政策に疑問があるということです。
中国政府は国内の内需拡大に莫大は資金を注入しています。
そして国民に貸し出しています。お金を手に入れやすくなった国民はそのあぶく銭を住宅や土地、そして海外旅行へとどんどん使い始めています。
その為数字上では中国経済はうなぎ登りですが、アメリカや日本でもそうだったように間もなくバブルがはじけようとしているのです。
また「欧米 が弱体化する分、IMFや国連などの国際社会でBRICの発言力が強まり、新興諸国の成長力が世界経済の牽引役になる事態が前倒しされる。」とありますが、国際社会での発言力が強くなっているのには別の背景があります。
日本を見てみれば分かると思います。ひと時経済大国として世界を席捲していた日本ですがIMFや国連での発言力は無かったはずです。
それは国連での常任理事国がアジアの介入を許さなかったからです。
それがここに来て国連におけるBRICの介入が始まったのはアジアの時代が歴史的に始まったからであり、単純な経済発展があったからというのは歴史の流れについて正確な把握が出来ていないのでしょう。
中国経済の危機を救えるのはアジアにおける近隣諸国と如何に協調政策を打ち出せるかということがポイントであり、中国が単独で何かを始めようとすればするほど中国経済の破綻は早まることになります。
これは過去の繁栄したアメリカもそうですし、日本もそうです。
国の繁栄というものは単純に国民が勤勉だからという理由では起こらないのです。
歴史の流れがあり、神の息吹が吹いている間は繁栄するようになっている。
神の息吹が吹くということは、その息吹が吹いている地域にある目的や願いがあるのです。
だがその目的や願いを果たし得ないときには次なる地域へとその息吹が吹き込まれるようになっているのです。
今その息吹は日本からアジア大陸へと移動しています。
朝鮮半島、とりわけ日本を越えるような韓国の発展を今から30年も昔に語り得たのは、この歴史の流れを掴んでいたからです。常識では考えられないほどの発展なのです。それは中国も同じです。
更に朝鮮半島を吹き抜け中国大陸、そしてインドへとその息吹は吹き込まれています。
このときにその目的や願いを果たし得ない時には衰退するのです。あのイギリスが、そしてアメリカが衰退して行った様に。日本もそうでした。1985年までになすべき責任がありましたが、その目的を果たせずに来たので衰退して行ったのです。
それこそ世界を牽引できるほどの力を秘めながらそれが出来なかった。
その下降線を辿っている日本が生きる道は、中国や韓国と仲良く付き合っていくことであり、中国・韓国も衰退しないようにする道は自国だけのことを考えるのではなく、一緒になって反映の道を模索するしかありません。
政治レベルではまだまだ障害がたくさんありますが、国民レベルではどんどんこれらの国々は交流を深めており、その基盤が整ってきています。ただ政治の世界が邪魔をしているのだ。
国民の繁栄を邪魔している利権亡者の政治家たち。今年はどんな国会運営をしてくれるのだろうか?
国民レベルでは整いつつあるアジア地域のネットワーク。それが政治レベルで実現できれば、世界経済も急速に回復するのです。
田中宇さんは国際情勢の分析に長けている方だと信じていますが、ここ最近はちょっとぶれてきているようなので気になります。
「朝鮮半島の緊張は山を越えた?」
<以下転載
【2010年12月27日】 中国は、中朝露3カ国の国境地帯である北朝鮮の羅津地区の港湾や工業を開発すべく、中国・吉林省から羅津まで高速道路や鉄道 を建設する協約を北朝鮮と締結したと12月27日に報じられている。北朝鮮のことを最も良く知っている国は中国だ。その中国が北朝鮮の経済開発に資金を出 す契約をしたということは、朝鮮半島は戦争寸前の状態などではないということだ。北の政治体制が崩壊寸前だというのも多分、日米韓側の夢想的な思い込みに すぎない。現実主義の中国は、崩壊寸前の国のインフラ整備に金を出さない。
転載ここまで>
上の内容が非会員でも読める記事なのだが、この中で概ね特に問題はないと思うが、最後のほうに「現実主義の中国は、崩壊寸前の国のインフラ整備に金を出さない。」とあります。
これは中国経済に対する読みの甘さだと思います。
中国経済は確かに急成長を遂げているように見えます。それはあくまでも数字上のことであって実体経済はどうかという問題と中国経済が今日まで急成長を遂げた背景に対する情報の不足から来るものと思います。
中国銀行がここ数年間でどれだけのお札を刷ってきたのか?そしてその刷ったお金をどのように国内に流通させたのか?それを正しく掴む必要があるということ。
それから中国にとって朝鮮半島は戦略的にも極めて重要な存在なのです。
北朝鮮が経済的に崩壊しそうになっていてもインフラに手を出します。
北朝鮮が経済破綻をしてくれれば、そこに中国が介入できます。
そして朝鮮半島の北朝鮮側を中国が自国の領土となせるからです。
従って北朝鮮が経済的に大丈夫であるというのは間違いであり、中国自身も自国の経済が今のままの路線で行けば、今年バブルの崩壊が始まることを知っています。
その為の施策を打っているというのが現段階での中国情勢でもあります。
僕自身も20代の頃は異色の政治評論家アナリストでしたから間違いないはずです。
次の記事ですが、これは2011年1月の最新記事です。
「危機深まる今年の世界経済」より
<以下転載
【2011年1月3日】 EUが財政統合に失敗した場合、欧州と米国の両方が崩壊感を強めていくことになる。欧米しか見ていない日本人的には「欧州も米国 も破綻したら世界はおしまいだ」となるが、実際はそうでない。中国などBRICの新興市場諸国がかなり経済的に強くなっており、内需も拡大している。欧米 が弱体化する分、IMFや国連などの国際社会でBRICの発言力が強まり、新興諸国の成長力が世界経済の牽引役になる事態が前倒しされる。欧米両方が破綻 を強めると、世界の多極化が進む。日本は経済的に中国への依存を強めており、それが加速する。大嫌いな中国に依存する哀れが増す。
転載ここまで>
上の記事の中で「中国などBRICの新興市場諸国がかなり経済的に強くなっており、内需も拡大している。」とあります。
内需の拡大というのは間違いないのですが、その内需拡大のために行っている中国経済の金融政策に疑問があるということです。
中国政府は国内の内需拡大に莫大は資金を注入しています。
そして国民に貸し出しています。お金を手に入れやすくなった国民はそのあぶく銭を住宅や土地、そして海外旅行へとどんどん使い始めています。
その為数字上では中国経済はうなぎ登りですが、アメリカや日本でもそうだったように間もなくバブルがはじけようとしているのです。
また「欧米 が弱体化する分、IMFや国連などの国際社会でBRICの発言力が強まり、新興諸国の成長力が世界経済の牽引役になる事態が前倒しされる。」とありますが、国際社会での発言力が強くなっているのには別の背景があります。
日本を見てみれば分かると思います。ひと時経済大国として世界を席捲していた日本ですがIMFや国連での発言力は無かったはずです。
それは国連での常任理事国がアジアの介入を許さなかったからです。
それがここに来て国連におけるBRICの介入が始まったのはアジアの時代が歴史的に始まったからであり、単純な経済発展があったからというのは歴史の流れについて正確な把握が出来ていないのでしょう。
中国経済の危機を救えるのはアジアにおける近隣諸国と如何に協調政策を打ち出せるかということがポイントであり、中国が単独で何かを始めようとすればするほど中国経済の破綻は早まることになります。
これは過去の繁栄したアメリカもそうですし、日本もそうです。
国の繁栄というものは単純に国民が勤勉だからという理由では起こらないのです。
歴史の流れがあり、神の息吹が吹いている間は繁栄するようになっている。
神の息吹が吹くということは、その息吹が吹いている地域にある目的や願いがあるのです。
だがその目的や願いを果たし得ないときには次なる地域へとその息吹が吹き込まれるようになっているのです。
今その息吹は日本からアジア大陸へと移動しています。
朝鮮半島、とりわけ日本を越えるような韓国の発展を今から30年も昔に語り得たのは、この歴史の流れを掴んでいたからです。常識では考えられないほどの発展なのです。それは中国も同じです。
更に朝鮮半島を吹き抜け中国大陸、そしてインドへとその息吹は吹き込まれています。
このときにその目的や願いを果たし得ない時には衰退するのです。あのイギリスが、そしてアメリカが衰退して行った様に。日本もそうでした。1985年までになすべき責任がありましたが、その目的を果たせずに来たので衰退して行ったのです。
それこそ世界を牽引できるほどの力を秘めながらそれが出来なかった。
その下降線を辿っている日本が生きる道は、中国や韓国と仲良く付き合っていくことであり、中国・韓国も衰退しないようにする道は自国だけのことを考えるのではなく、一緒になって反映の道を模索するしかありません。
政治レベルではまだまだ障害がたくさんありますが、国民レベルではどんどんこれらの国々は交流を深めており、その基盤が整ってきています。ただ政治の世界が邪魔をしているのだ。
国民の繁栄を邪魔している利権亡者の政治家たち。今年はどんな国会運営をしてくれるのだろうか?
国民レベルでは整いつつあるアジア地域のネットワーク。それが政治レベルで実現できれば、世界経済も急速に回復するのです。
田中宇さんは国際情勢の分析に長けている方だと信じていますが、ここ最近はちょっとぶれてきているようなので気になります。
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ミッドな夜にミッドな気分で聞いていただけると嬉しいです。
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