理論ゲームは二の次にしましょう

昨夜だったか、テレビの何とかＸファイルなる番組で、ＵＦＯのことなど面白可笑しく取り上げていたが、途中でバカらしくなり、テレビの電源をオフにした。


テレビや書籍などでは、政治・経済のことも含め、宇宙人がどうだとか、国民の視聴率や購買意欲を高め、利益を上げるために、日夜くだらないことをさも真剣に話し合ったり、書き連ねている。


そこには色んな人々の意見が、まるで理論ゲームのような感覚で、飛び交っている。


仮に地球外生物が存在していたとしても、仮にＵＦＯが存在していたとしても、そのことよりももっと究極的なことをまず話し合うべきであり、結論付けなければならないのだ。


児童ポルノなんとか法にしても然り、臓器移植なんたら法にしても然り。




幼い頃非常に虚しかったことがある。

それは何かを話し合う時に「私はこう思う」「僕はこう思う」という「・・・・はこう思う」という表現しか出来ないことだ。

この世に真理ってないのか？「これはこうだ！」と言えるものはないのか？

そんなことを思いながら、結局は何も見出せず、「誰が正しい」とか「何が間違っている」とか誰も言うことが出来ないのが今の世の中であり、世界なのだ。


だから民主主義という体制の中で、多数の意見を優先するという方法を取るしかなかったのだ。


しかし、今ここにきて思うことは「真理はある」ということだ。


多数の意見がどうであっても、それはその時代の人々の価値観である。
その時代の主権者の価値観である。

時代が変われば、主権者が変われば、一夜にして変わってしまう価値観である。


ある時は善であり、またある時は簡単に悪となってしまう価値観である。


そんな価値観は、金や権力でいとも簡単に変えることができるものである。


今世紀末的様相を呈しているこの時代に必要なことは、多様化する価値観の整理である。

これから世界は全人類を一つの共同体として、生きてゆかなければならない時代。

全人類が永遠に変わることのない価値観のもと共存していかなければならないのである。



人間は何のために生まれ、何のために生き、死んだらどうなるのか？

この人間の最も根本となる課題を解明しなければならない時代なのである。



もう馬鹿げた理論ゲームなどをして遊んでいる時ではないのである。